5回食→4回食→3回食へ
手術をした直後は一度に食べられる量が少ないので
"朝ごはん→朝おやつ→昼→午後おやつ→夕食"
という感じでちょこちょことと食べるスタイルであった
手術前には、レストランでは大盛りを注文していた人間なので、胃袋の大きさには自信が有った。だが、その自信を木っ端みじんに打ち砕くぐらい、手術によって食べる量が減っており、入院中は5回に分けても、1回分を完食できないことが多々あった。
無論、1回分ですら間食できない理由の一つは、前回の記事で書いたように、満腹中枢が分からなくなったからどこまで食べていいのかわからず意識的に1回で食べる量を減らしていたということもある。
だが、人間の身体というのは不思議なもので、手術1か月、2か月と経過すると少しづつではあるが食べられる量が増えてきて(戻ってきて)、その増加量に自分でもびっくりするぐらいであった。
とはいっても手術前に食べていた大盛りサイズの量には到底及ばないが、、手術前の80%迄は戻ってきた感じがあり、今では外で食事をしても、頼んだ料理をほとんど残さず食べられている。これによって手術直後のように大量に残して周りに心配される→理由を説明する→ビックリされる→なんだか場が暗くなる、、ということが無くなったのが自分としてはとても嬉しい。
なんで食べられる量が増えたのか?
特に先生には聞いていないのだが、私が自身の身体で感じた感覚としては、”胃が伸びるようになったから”。
胃は空っぽの時は小さくて、食べ物が入ってくると大きくなるという”風船”のようなものなので
風船のゴムが手術直後は固まっていて、食べ物を入れても全然伸びなかったのが、次第にゴムが柔らかくなってきて入ってきた食べ物に応じて風船が膨らむようになってきた
というイメージを持っていただくとよいと思う。
言い換えれば、身体小さくなった胃を受け入れそれに順応してきているという事なのだと思う。本当に人間の身体の潜在能力の高さには感心させられるばかりである
胃は大きくならない
この記事の最後に、皆さんによく聞かれたことを書いておこうと思う。それは”胃って大きくなるのですよね?”という質問。私も最初は大きくなるのか!?なんて思っていたが、先生曰くそんなことはないらしい。
ただ、上記の通り”胃は風船のように伸び縮みする”ので、”食べる量が増える=胃が大きくなった”と考える方が多いのではなかろうか?
次回は”胃ガンの手術した人の食事の話、その5”について書く予定です