がんサバイバー

16/30 痛み止めターボスイッチON!!

  1. HOME >
  2. がんサバイバー >

16/30 痛み止めターボスイッチON!!

リハビリは続くよどこまでも

最初は悪夢でしかなかった病棟周回コースも、不思議なもので2、3日も経つと慣れてきて、苦では無くなってくる。担当の理学療法士の方にも、無理しない範囲で可能なかぎり何回でもコースを回ってくださいね。と言われたので毎日+一周追加を自分と約束してリハビリに励んでいた。

このリハビリの成果は意外な形で現れた。最初は完全な”くの字”だった背中が毎日少しづつ伸びてきて、背筋が真っ直ぐに近づいてきてのだ。効果が眼に見えるようになるとやっぱり人間嬉しいもので、さらにリハビリを頑張ろうと力が入る。

リハビリを頑張りすぎて痛みが発生→痛み止め投与

そんなリハビリも中盤に差し掛かったある日のこと。リハビリ前に、昨日はちょっと痛みが出たんですよねーと話をしたら、じゃぁ念のため痛み止めを強くしておきましょうと言われ、痛み止めの薬の量をコントロールしている機械のスイッチ(=私が勝手に”ターボスイッチ”と命名)を押すことに。

ターボスイッチとは?=患者さんが痛みをこらえられなかった時に、押すことによって一時的に痛み止めの薬の量を増やして、その痛みを抑える仕組み。テレビゲームの車のレースモノとかで、何回か限定で一時的にスピードが早くなるオプションってあるじゃないですか?、それと似た感じです。

ちなみに、押せるのは一日3回まで&連続で押せないようになっているとのことで、患者さんが勝手に判断してバンバンスイッチを押して痛み止めの薬がバンバン投与される、ということは起きないようになっているとのこと、よくできた仕組みである。

急にクラクラっと来て、倒れ込む

ターボスイッチを押したのはこれが初めてのことで、一体どういうことが起きるのだろうとドキドキしながら押したのだが、押された瞬間に冷たい液体が背中の管を通して身体のなかに入っていく感じがした以外に特段体に変化はなし。
なんだ、何も起きないじゃないか、なんて思いつついつもの病棟周回コースにはいる。

1週目は問題なし、むしろ昨日よりも調子が良い感じ出会った。が、問題は2週目の3コーナーを回ったあたりで起きた。急に頭がクラクラし始めて足がふらつき始めた。ヤバイと思ったがすでに時遅しでそのまま倒れ込んでしまう。幸いにも看護師さんに寄りかかるような感じで倒れ込んだのと、看護師さんがガタイの良い男性で私の身体をしっかりと受け止めてくれたので、床に倒れて大惨事、という状態は免れる。

当然ながらリハビリは中止し、とりあえず部屋で横になりましょうということで、車椅子に乗せられ部屋に戻る。歩いて病室を出たのに、車椅子で病室に戻るなんて、これじゃぁまるで進化じゃなくて退化じゃないか(泣)と、ターボスイッチを押してしまったことを後悔。以後退院まで2度とターボスイッチは押さない!と決意した。実際のところターボスイッチがクラクラっとした原因かどうかはわからないのだが、以後一度も同じ症状は出ていないので、おそらくはこれが原因で間違い無いと思う。まぁ一度ぐらいターボスイッチ押してみたいなと思っていたので、良しとしよう!

次回は”恥ずかしや、、最初の管が外れる”について書く予定です

-がんサバイバー

© 2025 No day, but today! Powered by AFFINGER5