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11/30 ついにやってきた!胃ガンの手術当日

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11/30 ついにやってきた!胃ガンの手術当日

お通夜のような朝

いつも通りの朝を迎える、違うことといえば、朝食が食べられないことぐらい。腹減ったなぁーと思っていると手術に立ち会う為に家族がぞろぞろとやってくる、みな一様に顔色が暗い。お通夜じゃあるまいし見ているこちらの方まで気分が滅入ってしまうじゃないか。

そんなお通夜の参列者ような家族と話していると、看護師さんが手術用の服を持ってきてくれ、それに着替える(ドラマとかでよくみる青色のあれ!)
着替えた後は看護師さんに連れられ専用エレベーターに乗り、手術用フロアへと向かう。
エレベーターを降りて廊下を歩くと、これまたドラマで見たような”手術中”と書かれたライトがある自動ドアの前にたどり着く。が、看護師さんに「立ち合いの方はこちらまででお願いします」といわれる。ここから先は私しか入れない世界のようだ。

家族一人一人と握手をし、”ちゃっちゃと悪いところを切ってもらって、帰ってくるよ!”と明るくやりとりをして自動ドアをくぐる
痩せ我慢ではなく、本当にこの時点でそう思ったので、既に手術は成功したも同じだったのかもしれん(手術の成功は本人の思いも重要と言うしね)

自動ドアの向こうの世界

自動ドアをくぐると、そこに現れたのは、左右にテーブルと椅子がズラーっと10セットぐらい並んだ空間。そこはまるで手術前の患者さんが立ち寄る”ピットイン”という表現がぴったりの場所だなぁ、、、なんてブツブツ思っているとそのずらっと並んだピットインの一つに案内される

患者ピットインでは
1.腕輪のバーコードをスキャンして手術予定者=患者本人に間違いないかの確認、
2.最終の手術前注意事項説明
3.看護師さんの交代
が行われ、ここまで付き添ってくれた看護師さんに別れを告る。

ここからは、青色の手術衣?を着た手術立ち合いの看護師さんと一緒となり
しばし看護師さんとの歓談タイム。「緊張しませんか?」「いやー、これが全然緊張していないんです、不思議ですよね」などというたわいもない会話を5分ぐらいしただろうか、「じゃぁ行きましょうか」と看護師さんに言われて、患者ピットインを後にする

手術室入場!

患者ピットインを出て廊下を左に進むと、手術室がずらーっと並んでいる圧巻の空間が広がる。
(後で聞くと、手術室は全部で21!!!もあるらしい。そりゃぁピットインで患者さんを一時的に受け止めないと、渋滞や患者さんの取り違えとか出るよなぁ、と納得)
案内された手術室は、小学校の教室ぐらいの広さがある大きな空間で、壁と天井は青色に塗られ、クラシックが流れているなどいろんな意味で自分の想像と違っていた。

引率の看護師さん以外は、手術室にはまだだれもおらず、部屋の真ん中にある、手術台に腰を下ろして一休み。
ほどなくして、前日に会った麻酔科の方がいらっしゃる。まずは麻酔の準備らしいが、いきなり全身麻酔でおやすみなさいZzzということではなく、まずは手術後に痛み止めを入れるチューブ(カテーテル)背中にを取り付けるとということで、背中を丸めてベットに横になるように言われる。
が、が中々うまく入らないようで(脊髄の近くにチューブを入れるので間違えて脊髄を傷つけないように慎重にやらないといけないみたい)、麻酔科の人が悪戦苦闘しているうちにだんだんと他の人が手術室に入ってきて、やれもっと背中を丸めろだとか、チューブを入れる針の角度が悪いだのと、外野がだんだんとうるさくなる、笑。
そんなこんなを2,3分続けていると、ようやっとチューブが背中に入り、周りが人安心する(ほっ!とした安堵感が伝わってきたのでこちらも一安心)

しばしの眠りへ

背中にチューブが入った状態で、手術台に仰向け&手を左右に伸ばして寝る
私の全身麻酔は麻酔薬を静脈に注射するタイプとのことで、麻酔薬を投入するチューブが左腕に取り付けられる。
これで準備がすべて整ったらしい。眠りにつく前に、担当医の先生に手術前にご挨拶を、と思っていたのだが、まだいらっしゃっていないようだったので心の中でのご挨拶する。
挨拶が終わったのを見計らったかのように、麻酔科の方に「じゃぁ麻酔かけますねー、1、2、、、、、」と言われたところで、私の記憶は途切れた。
おそらく「1、2、3」と言われたはずなのだが、最後の3は聞いた記憶が無いのである、よく映画やドラマで、麻酔をかけられてすぐに眠ってしまうシーンが有ったが、ほんとにそうなんだ!と実感。

これで,私はしばしの眠りの世界に旅立った、そして、次に目を覚ました時には手術は全てがおわっているのである。

次回は”手術中の出来事”について書く予定です



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