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7/30 入院前最後の晩餐

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7/30 入院前最後の晩餐

4月23日:入院前日。

”自分の胃が小さくなる”という事がいったいどういう事を示すのか、これはいくら事前に説明を受けていても実感が湧かないものである。特に、食事については、他の手術と違い、胃ガンの手術は食事に直結するので”入院前に何を食べるか”がもつ意味合いがものすごく大きくなる

またしばらくしたら食べられるよね♪、ではなく二度と食べられなくなるものもあるかもしれない、まさに最後の晩餐であり入院前日の食事選びは慎重に行うべき行為である。

ラーメンは5年間禁止!><;

まずは、手術したら食べられなくなるものを最後に食べようと思っていた。じゃぁ何が食べられなくなるのか?というと、入院手続きの時にもらった冊子には、消化の悪いもの(揚げ物など)は手術後は控えるようにと書かれていた。まぁ、これは胃もたれすることもあるからなんとなく予想はしていた。
でも、主治医から言われたのは「ラーメンは5年間禁止!!」。。。主治医曰く消化が良くないと。。。。ってマジですか!!、私、ラーメン好きなんですけれど。。。。。
ということで最後の晩餐は”お気に入りのラーメン屋さんでのラーメンだ!”に決定。がっ!当日に子供が身体を壊しラーメンを食べに行くどころではなくなってしまう。
1人で食べに行く選択肢もあったが、不思議とそこまでしようとは思わなかった。自分の中で”ラーメン=家族みんなで食べるもの=家族と食べるから美味しい”という構図が出来上がっており、1人でいくのはなんだか気乗りしなかったのである。というわけで、最後の晩餐選びは振出しに戻る。

一番好きな食べ物=”刺身”を腹いっぱい食う

ラーメンがダメになったので、じゃぁ”最後の晩餐は?”と再度自問自答する。出てきた答えは、物心ついたときから大好きな”刺身”を腹一杯食べたい!だった
私が生まれ育った町は良い漁場がある海に面しており、小さいころから新鮮な魚を沢山食べて育ったので、身体が無意識に魚を欲したんだと思う。(それに刺身も生ものだから、手術後しばらくは控えたほうがいいだろうし、、)
ということで、とびきり美味しそうな刺身を買い込み、自宅で最後の晩餐をじっくりと堪能。鮮度抜群でぷりぷりの刺身は噛むほどに口の中に幸せが広がる感じ、で幸せいっぱいの気分になる。そんな極上の刺身を腹いっぱい食べて最後の晩餐は終了。やっぱり刺身で正解!これで明日からの入院生活も無事に乗り切れる元気が湧いてきたぞっ。
lastmeal

最後の晩餐で学んだこと=食べられるという事のありがたさ

最後の晩餐を食した後、”胃を手術すると、いったいどれくらい食べられるのだろうか?、そもそも食べられるのか?、どんな影響が起きるのだろうか?”と考え込んでしまった。まぁ、考えても答えは出ないのだが、やっぱり”人間にとって食事、しかも自分の口でしっかりと噛んで食することがどれだけ大切であるか”を強く認識されられた、そんな最後の晩餐であった

次回は”見えない絶壁を渡る”について書く予定です

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