これからガンとどう向き合っていけばいいか?という不安
自分が”ガン”だなんてこれっぽっちも思っていなかったので、不安を感じる前に、いきなりガンと言われても”実感がわかなかった”というのが正直なところです。
人間というのは、ガンに限らず突然降りかかってきた出来事に対しては、起きた直後は訳がわからないままで、日にちが経つにつれ段々と冷静に物事を考えられるようになり、これから起こることへの不安がいろいろと生じてくるのでしょうが、私の場合は
1.ガンと診断されてから、いろいろなことが物凄いスピードで進んでいったので、不安を感じる暇がなかったこと
2.「同じ胃ガン経験者」「同じ病院に入院」「同じ先生に手術してもらい」「今はガンを克服して元気そのもの」という模範のような実例が自分の身近にいたので、自分も同じように元気になれるという”マインドセット”ができたこと
3.今までと変わらず普段通りに接してくれる家族&友人が多数いたことで、私も不安になることなく、普段通りの生活が保てたこと
※ガンになったと知った途端、妙に優しくなったり、いろいろと気を使ってくれる人がいましたが、私にとっては”取扱注意”で扱われているように感じそれが逆に”ガンになった”という事実を認識させ、不安にかられそうなになった事が何度かありました。
これら3点があったことで、ガン告知→手術→その後のリハビリ→職場復帰のどのステージでも不安を感じることはありませんでした。
手術を選択することへの不安
手術を選択するか、しないか(食事/生活習慣等で改善させる等)は、ガンと向き合っていく上ので、最初の大きな分かれ道になると思います。
私の両親は健康志向が強く、動物性タンパク質は取らない、ご飯は玄米等々、食生活には人一倍気をつかっていました。そんな父が60歳の時にガンになり(私と同じ胃ガンでした)、両親は話し合った結果、手術をしない選択をしました。入院もせず自宅療養をつづけましたが1年後に父は無くなりました。
これは究極の選択で正解は無いものですし、両親は手術をしないという選択に対して後悔していないと思います。ただこの時、もし自分だったらどういう選択をしたか?ということは考えており、その時には”自分は手術を選ぶ”という結論に至っていました。
その時はまさか自分が20年後に同じ選択を迫られるとは考えてもいませんでしたが、父親の死の際自分なりに考え尽くしていたので、手術を選択することへの不安はありませんでした。
手術を選択したことで(後々詳しくお話ししますが)、ガンは無事に私の身体からは無くなりましたが、代わり胃の2/3を失い、手術によって身体にはいろいろな不調が起きるようになりました。(身体にメスを入れるわけですから、身体も順応するまでには時間かかりますよね、、)、でもそれらマイナスを上回るプラス(生きている!)を得たわけなので、私は手術を選択したことに今でも後悔はしていません。
次回は”手術日決まる”について書く予定です