手術時間
手術は予定通り午前8:20に始まった(らしい、なぜなら当人は寝ていて記憶がないから、笑)
そして手術が終わったのは、午後2:00頃(これまたら、らしい)、所要時間にして6時間ほど。
これは事前に聞かされていた所要時間とほぼ同じだったので、手術は想定通りに終了したということだろう。
どんな手術だったのか?
私に施された手術の術式は、”腹腔鏡(ふくくうきょう)手術”。
手術と聞いて皆さんが良く思い浮かべられる、メスでお腹をパカッと開く開腹という術式ではなく
・おへそに穴をあけてカメラを入れ
・身体に4か所小さな切込みを入れ、そこから器具を入れ
・お腹にガスを入れて膨らませ、作業できる空間を作り
その空いた空間で、カメラの画像を頼りに器具を器用につかって、胃をチョキチョキっと切ってつなぎ合わせる手術
実際に患部を見ながらの手術では無いので、難易度が高くリスクも高い術式とのこと。
でも、じゃぁなんでこの術式の手術をするかと言えば、それは手術後の患者の体力の回復が早いから。手術後のリハビリについては、後の回で書くが、手術による体力の低下は半端なく、仮に開腹手術だと一か月ぐらいは入院していないといけないらしい。これが腹腔鏡手術だと、半分以下で済むとのことだから、それだけ患者さんの身体にかかる負荷を低減できるという大きなメリットが魅力的なのだ。
にしてもこの腹腔鏡手術、医学の知識ゼロの人間には、まったく何が何だかわからない世界。
・胃の反対側をどうやって切るのか、どうやってつなげるのか?
・切ったものはどうやって取り出すのか?
・出血はどう抑えるのか?
聞けば聞くほど謎は深まるばかりだが、私の胃はきちんと手術されてくっついているので良しとしよう!笑
ちなみに、これらの謎について手術後に先生に聞いてみたが「出血する前に着る方法があるんだよー、はっはっはー、と軽くかわされた。多分説明が面倒だったのだろう笑
胃が1/3のコンパクトサイズに
胃のどこにガンができたかによって、胃のどの部分を切除するかが違ってくるとのことだが、私の場合はガンは胃の真ん中あたりにあったので、シンプルに胃の真ん中2/3を切除して上下をくっ付けるという”幽門保存胃切除”というやり方で胃をつなげることとなった。
胃の真ん中をポーンと外に飛ばし、残った上が下に落ちてくる”だるま落とし”のようなイメージを持ってもらうと分かりやすいと思います。
残った胃は1/3、小学低学年の子供と同じぐらいの大きさじゃなかろうか(と勝手に思ってます)
切除の方法によっては、胃の入り口が無くなったり、胃の出口(幽門)がなくなったりするらしいが、私の術式は入り口も出口も温存できたので術後の身体への影響が少なくて済むベストな方式とのこと。
ガン摘出!
手術も後半に差し掛かったところで、手術室の外で待っている家族に、切除した胃の部位が見せられた(らしい)、巻物のようにくるくるまかれており、先生がそれを広げて家族に見せてくれたそうだ。綺麗だったよー、というピント外れな感想を後から聞かされた本人はとっても微妙になったが、それだけ初期の胃ガンだったということだろう。
この切除した部位は、この後病理検査に回され、切除した部分でガンの進行が止まっているかを確認するとのこと(1か月ぐらいかかるらしい)
現代の医学では、実際に手術をしてみないことにはどれぐらいガンが進行しているかがわからないのでやや広めに切除するらしい。将来的に手術前にガンの進行度合いがわかればその部分だけを切除すればよくなるので、身体への影響も少なくなることだろう。
次回は”6時間の大手術、ついに終わる!”について書く予定です